ドレッシング


ある日の朝食風景。
父親はもう出かけていて、
食卓を囲むのは主人公と、母親、姉貴、妹。

母「ねえ、妹。ちょっとドレッシング取ってくれない?」
妹「うん。ねえ、お兄ちゃん、ドレッシングまだ?」
主「んっ……ちょっとまって。なかなか出なくって」
姉「もう切らしそうなの?よかった。早めに使っておいて」
妹「ねー、あと、私も使うんだよ?しっかりしてよ」
主「あ、ああ……」
一生懸命、腕を上下に振って。
主「かあさん、使うの?」
母「うん。入れて貰えるかしら」
思いっきり振った後に、
注ぎ口をサラダに向けて、
とくっ、とくっ……
母「ありがとう。こんなにたっぷり出して、大丈夫なの?妹の分、残ってる?」
主「あ、ああ……頑張って出すよ」
姉「ごちそうさま。私、先行くわね」
母「姉、口の周りに……付いてるわよ?」
姉「え?あ……ホントだ」
少し口の周りに付いたドレッシングを舐め取り、姉は玄関へ。
母「やっぱり、サラダはドレッシング掛けると美味しいわね」
妹「私の、まだ?」
主「ちょっと待てよ。んっ、んっ……」
さすがに、二人分出してしまっては、余り残ってなくて。
それを必死にかき集める感じで。
主「ほら、出すぞ。皿、出して」
妹「うん、たっぷり、お願い」
主「うっ……うおおっ!」
母「大げさねぇ……」
妹のサラダにも、まんべんなく、白く……どろっとしたドレッシングを。
妹「わぁ……ママのよりいっぱい」
母「あら、随分残ってたわねぇ。じゃあ、私も……ごちそうさま」
母も食器を片付け、僕は……ちょっと疲れて。
妹「ありがとう、お兄ちゃんω」
妹はほっぺにちゅーをする。
主「んー、ちょっと臭いが強いよな」
そんな自分は、さすがに重い味のドレッシングはイヤなので、
てか疲れて。
ドレッシングのない、でもみずみずしいサラダを頬張るのだった。

おわり。
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