甘い檻



5の16

「……」
「なあ、どう……だった?」
「……」
焦点の合わない視線が元に戻るのを見計らって話しかけてみたけど。
「……@@」
「もしかして、怒ってる?」
「あのねぇ。あたし……もう、やめてって言わなかったっけ?」
「そ、それは……」
一応お約束の台詞を言ってみる。
「いやよいやよも……」
「いやなんです! やめてよ、もう……」
そこまできっぱり拒否されると、さすがにしょげてしまう。
「そっか。雅美……気持ちよくなかったか。僕が触っても」
「えっ……?」
すると、今度は急に雅美が不安そうな表情になる。
「そうじゃなくてね、えっと……」
少し視線を落として。
「ほら、汚れてるところ……触られるとさ、はずかしいよ」
言いにくそうに……そう訴える。
「そっか」
それが、本音じゃないことは解っていて。
なんとなく本当の理由もわかるんだけど……少し意地悪する。
「じゃあ、綺麗にしなくちゃ。ほら……拭いて上げる」
「あっ」
ティッシュを取り、
まだ少し精液をはき出している雅美のおまんこをそっとぬぐう。
「い、いいよ……自分でするから」
「そう?」
ティッシュを渡すと。
「……むこう、向いててくれないかな?」
「やだ」
「そんな」
「だから、やっぱり僕がするよ」
ティッシュを奪い返し、作業を続ける。
「なんで、あたしにさせてくれないかな?」
「だって、まだまだしたいのに。後ろ向いて我慢なんて出来ないよ」
外を綺麗にぬぐっても、軽く恥骨の辺りを押すと、止めどなく溢れてくる。
「すこしは、お預けとか覚えようよ」
「やだよ。ずっと我慢してたし」
それをぬぐって、でもきりがないので指を入れる。
作業に没頭してると……
「それは……あたしが言いたいことなんだけどな」
「ん、何か言った?」
「あん、また……なんで指入れるかな」
「中、綺麗にしなくちゃ駄目だろ?」
そして、指でかき回すようにして……中に溜まった精液を掻き出す。
「だめ、そんな……しないで……」
「でも、汚いのヤだろ?」
「そうじゃなくて……」
「それとも、痛い?」
「そうじゃなくて……」
そうじゃないのはもう解っていた。
雅美はあごを上げたまま……うわごとのように。
「そうじゃなくて、駄目だから。恥ずかしいから……あああっ」
内股がふるふる揺れて、僕の手をどけようと雅美の手がせがむ。
だけど、その手は力が無くて。
「ほら、こんなに……たくさん出てくるよ、僕の精液が」
「ああっ……あああんっ!」
「って、ちょっと薄いかな……色が。
 もしかして……雅美のも混ざってるかな?」
「そっ、そんなこと言わないでょ……んんっ!」
だから、雅美の耳元に顔を寄せて。
「気持ちよくなって。雅美の気持ちいい表情……見せて欲しい」
「いやっ……ああっ……」
きゅっと、膣壁が指を締め付けるのが解る。
それを、痛い場所を刺激しないように注意しながら。
「恥ずかしいよ、見ないで……」
「じゃあ、キス、しようか?」
「んっ……んむっ、ちゅむっ……
 @@##!!」
口を塞いだまま。
雅美の身体の感じる部分を丁寧にこすり上げると……
暖かな息を吐き出しながら、雅美の首はかくん、と力を失った。

5の17

「なんで、あたしばっかり、されるかな……」
整わない息で、不平を述べる。
「だって、僕だけ先に2回もイっちゃったし。
 雅美に気持ちよくなって欲しかったんだよ」
でも、雅美としては非常に不平があったようだ。
「だからって……
 一方的にするのって、レイプと変わらないんじゃない?」
「う゛……」
ちょっと、雅美の気持ちを軽んじすぎていたのだろうか?
「だから、今度は……あたしがするね。
 蒼太、我慢してたでしょ?」
僕の股間は、ずっと起立しっぱなしだった。
それは……
あんな、雅美の可愛いイキっぷりを見ていれば、仕方ないわけで。
「えっと……触ってあげると、気持ちいいの?」
おずおずと、雅美の手が亀頭に触れる。
「うっ……そ、そこは……」
「あっ……痛かった?」
予想以上の反応だったせいか、雅美は慌てて手を離す。
「ううん、痛くはないんだけどさ、
 先端は感度が高いんだよ」
「そっか……」
「ほら、ここ……持って」
雅美にセンズリの仕方をレクチャーすることになろうとは。
「ここを上下にこすりながら……先端に軽く触れてくれると」
「……もしかして、舐めたりするのがいいの?」
「え゛」
でも、雅美も負けずに予想以上の奉仕ぶりで……
僕の前に裸のままかしずく格好をすると、亀頭に軽く舌を触れさせる。
「ちゅっ……ん、暖かい♪ 蒼太のおちんちん……」
さっきまではそんなこと無かったのに。
こんな倒錯的な構図を見せられると……
つい、昔の雅美の姿を重ねてみてしまう。
「んっ、きゃっ!
 急に跳ねないでよ……ああ、凄く硬い……」
鈴口に舌を付けながら、気が付くと雅美はじっとこちらを見ている。
「な、なんだよ?」
「んむ、ちゅっ……蒼太さ、気持ちいいの?」
「えっ……」
今度はこっちが恥ずかしい番。
「こうしてみると、可愛いよね、これ。
 ずっとぺろぺろしたくなっちゃう♪」
「ううっ、あんまり……遊ぶなよな」
口ではたしなめてるけど……本当はイキそうなのだ。
無邪気な雅美の柔らかい舌が鈴口を情け無用にはいずり回る。
その、普段の印象とのギャップが、その心地いい刺激が、
容赦なく僕を絶頂へと追いつめる。
だけど、その顔に精液をぶちまけるのは気が引けて。
必死に、尻に力を入れて堪えてるんだけど。
「ちゅるっ、あー、蒼太……なんか我慢してる」
「そ、そりゃ、なぁ……」
「何よ。
 ちゅむっ……れろれろ、人の時はさっさとイケとか言っておいて」
「ふぉれは、んくっ……やっぱり男として……」
言い訳を考えるのがもどかしいくらい気持ちよくて。
「あー、ふぇんなふぃじはっへる~。
 むふ~っ、ちゅぽっ、あたしも、蒼太の気持ちいい顔、見たいなぁ……」
「そ、それは……勘弁……」
「えーっ、ちゅっ……
 あらふぃのほきは……ふぁんざんみほいれ……」
「それは、あやまる……からっ!!」
「らめ♪」
最後通牒を言い渡され、背筋を駆け抜けた物は……
果たして悪寒か、快楽か。
腰が浮きそうな感覚がして、
我慢の限界をとうに過ぎていることを感じて……
「んっ、んむ~~~っ」
射精感が襲いそうな時に、雅美はちんちんを深く口に含んだ。
「え、あっ……雅美!
 出ちゃうからっ!」
おばさんに聞こえる心配も忘れてそう叫ぶ。
でも、ふくらんだ亀頭は雅美の口腔に引っかかって、
強引に引き抜くことも出来ずに。
「ふぇっ!? ん……んんんんんっ!!」
僕の快楽の表情を見届けた不敵な表情は一瞬で苦悶の表情に変わり、
不意打ちを受けた喉は、熱い精液の洗礼を受けて、
一気に蹂躙されていく。
「んっ、ぐっ……んんっ!!」
でも、その白い洪水の氾濫は容赦なく彼女の口の中で溢れ、
口の隙間からこぼれ落ちる。
「んぐっ、んっ……かはっ、はぁっ……ぐ、けほけほ、けほっ……」
「大丈夫か、雅美っ……」
心配で背中をさする。
肩で息をしながら、僕をのぞき込むように。
「……けほ、の、飲んじゃった……」
「ごめん、あまりに気持ちよくて……止めなきゃいけなかったのに」
「うん、でも蒼太の気持ちいい顔が見られたから」
「うっ……」
僕の表情を見て、雅美はにんまり笑う。
「蒼太って、イくときって……あんなに切なそうな顔するんだね」
「そ、そうか?」
さすがにオナニーしているときに自分の顔を見たことはなくて、
非常に解答に困る。
そして、それが猛烈に恥ずかしくって。
なんか、さっき猛烈に雅美が抗議したその気持ちが……
やっとわかった気がした。

5の18

「ああ……なんかふにゃふにゃになっちゃったね」
「そりゃ……もう、3回出してるんだよ? 休ませてよ」
「そっか……」
さっきまで消極的に感じた雅美が、
がっくりと肩を落とした感じに見えたので。
「もしかして、雅美……?」
「んっ?」
よく見ると、雅美は腰をもじもじさせていた。
「ガマンできない?」
「なっ……何言ってるのよ!」
でも、強引に指をアソコに触れさせると……
綺麗にしたはずのそこは、もうしとどに濡れていて。
「きゃっ! 急に触らないでっ」
「興奮してるんだ」
きっと、フェラをしていて、
僕と同じようにガマンして、濡らせていたのだろう。
そう思うと、胸にこみ上げて来て、ちんちんが半立ちしそうになるけど……
まだ、ちょっと辛い物があって。
「じゃあ、今度は僕が舐める」
「えっ、ちょっと……っ!!」
雅美の腰を抱えて、ひっくり返すようにする。
雅美の股間が晒されるように、眼下に広げられる。
「は、はずかしっ……」
その気持ちはわかる。
でも、だから……気持ちよくなるのもあって。
雅美が見守る中、僕は舌を……その、蜜を溢れさせている中心に。
「ちゅろっ……ん、なんて言うんだろ、この味……」
「あ、あじ……わわないで、いいからっ……」
恥ずかしさに、雅美の声が腰砕けになる。
「でも、やっぱり『甘い』って言うのかな、こういうの」
「な訳ないでしょっ!」
「ううん、僕には『甘い』んだよ。雅美の……感じてる証拠だから」
雅美の目を見つめながら、雅美の表情を確認しながら。
手探りならぬ舌探りでその起伏を感じ取りながら、愛液を舐めとっていく。
すると、硬い突起があって。
なんだろう……と思って丹念に舐めると、
全体がひくひく……と動くのが解る。
「ああん、そんな、しつこく舐めないで」
「もしかして、感じる場所?」
「知らない!」
「なんて言うの、ここ……」
何となく予想付いたけど。でもとぼけて見せて。
「知らないよっ!」
「自分の身体なのに? ……知ってるよね?」
「ううっ……」
その反応は……嘘がバレて決まり悪い彼女の反応で。
「じゃあ、教えてよ。ここ……なんて言うのかな?」
「……クリ……トリス……」
声が縮み上がって、その分、痙攣が激しくなるのが解った。



(つづく)
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