甘い檻



5の19

そんな雅美の反応を見ていると、股間が俄然元気になってしまって。
「あ、蒼太。
 回復したでしょ?」
「う……うん……」
雅美のその言葉からは、またつながることを求めているのは明らかで。
こうして雅美の反応を見ながら、
感じる場所を探すことが出来なくなるのは寂しかったんだけど。
ふと。
「じゃあさ、今度は……雅美がしてよ」
「……え?」
「僕がしてばっかりじゃ、不公平だろ?」
「するって何を?
 口で?」
「ううん。雅美が、上になって」
「……え゛、えええっ!?」
ようやく意味がわかってパニックし始める。
「ほら、あたし……どうやっていいかわからないし」
「いや、さっきは僕がしたじゃん。
 わからなかったら手伝うし」
「ていうか、いきなり……そんな……」
「ほらほら……」
恥ずかしい、っていうのは解るけど。
でも、その言い訳を決して口には出来ないのをいいことに、
雅美の手を引いて、強引に上に来させる。
「え、えっと……あ、あんまり……
 見ないでよ」
「でも、この姿勢だと……上見るしかないんだよね」
自然な角度で上を仰ぐと、雅美の下乳と、表情があおりで見える。
その普段見ない角度が新鮮でもあり、見ていて飽きない。
けど、それは本人にはたまらなく恥ずかしい様で。
「目、つぶって」
「やだなあ、それ」
「だったらしない。ずっとこのままでいるよ?」
「あ……」
しかし、その体勢はいい眺めであると同時に……
マウントポジション、すなわち言いなりにされているのも確かだった。
「……わかったよ。目、閉じるからさ」
絶景も捨てがたいけど。
でも、つながりたい気持ちには勝てなくて、目を閉じる。
「ふぅ……
 薄目、しないでよね?」
「しない、しない」
その手もあったか、と思うんだけど。
でも、目を閉じたまま……
何されるんだろう?と思いながらされるのも、少し新鮮だった。
「え、えっと……これを……」
雅美のつぶやきと、亀頭に触れる柔らかい指の感触。
「きゃっ、ちょっと。動かないでよ」
「無茶言うなよ」
興奮でびくっ、と跳ねたチンチンを、雅美が少し強引に掴む。
そして、腰を動かす気配がして。
「え、えっと……この角度だと見えないな……」
「こっちから見ようか?」
「ダメ。自分でするから大丈夫」
ふと、雅美が今している格好を想像する。
もしかして、自分の股間をのぞき込む様に……
僕のチンチンをあてがっているのだろうか?
「雅美さぁ……」
「な、何よ? あまり話しかけないで」
「今、かなりエッチな格好してる?」
ボカッ!
すると、鉄拳が飛んできた。
「あ、あ、あのねぇっ!
 エッチな事してるんだから、エッチな格好に決まってるでしょう!!」
「力説するなよ」
「@@!!」
ボカッ!
「黙ってて。集中するんだから」
静寂の中。
僕のチンチンはようやく雅美の……たぶん恥骨のあたりにあてがわれて。
「えっと……んっ……」
ちゅむっ、
すこし鈴口が雅美の割れ目にこすられて、二人の愛液が水っぽい音を立てる。
静かにしてるから、その音がひどく卑猥で。
ちゅくっ、ちゅっ……
なかなかねらいを定められない雅美のおかげで、
イヤらしい音が空間を支配していく。
「難しいな、これ……」
「じゃあ、僕が支えてようか?」
「何を?」
「ちんちん。……いや、雅美の腰でもいいけど」
ボカッ!
「じゃあ、持ってて」
「どっち?」
ボカッ!
察しろと言わんばかりに叩くけど。
でも、じっとしてると不安そうに。
「えっと……おちんちんで」
目をつぶったまま、雅美の手からチンチンを渡される。
すると、雅美は少し前屈みに、手を突く姿勢になった様で、
上体が僕の胸に接近する気配を感じる。
「なあ、雅美」
「何よ?」
「キス……しようよ」
「うん」
何も見えない空間に、少し口を突き出す様に。
「……くすっ」
「な、なんだよ?」
「蒼太の、その顔……おかしくって」
「あ、あのなあっ!」
「ちゅっ……ω」
不意を突く様に、雅美の唇が重ねられる。
そして、腰が迫ってきて。
ちんちんを支えている指に、雅美の恥毛が感じられる。
亀頭を少しあてがう様に探って。
「あん、もう少し……上だよ、蒼太」
「うん」
見えないと、その亀頭の感触だけだとわかりにくいけど。
でも、そのぬめった感触に、亀頭が吸い込まれる様な場所があって。
「そ、そこ……かな?」
雅美の声に、確信を持って。
僕は……反撃する為に、ぐいっと腰を突き上げた。

5の20

「あくっ……んんっ、も、もう……急に入れるんだから」
だけど、目を開けてる雅美の方が当然余裕があって、
すぐ腰を押さえられてしまう。
というか、雅美が腰に体重を掛けて。
深く、深く二人の熱い場所がつながりあう。
「……」
じっとしてるけど。
じっとしてるのに。
それは、雅美の反応なのか、僕の反応なのか。
深く包み込まれた陰茎に、膣の壁のうねりが感じられる。
ぬむっ、ぬむっ……
こうして、目を閉じると……その繊細な動きがよく感じられて。
よけい興奮してしまう。
「なあ、雅美……気持ちいいな?」
「うん。こうして……
 じっとしてるだけでも、嬉しいし……気持ちいいよ」
相手の顔を見ないと、なんか素直に言える気がする。
というか、素直な言葉過ぎて、上にいるのが雅美なのか不安になるほど。
だから。
「でもさ……もうそろそろ、目を開けてもいいだろ?」
「だめ」
「そんな……」
でも、こういうところは普段の雅美のままで。
「どうして目を開けたいのかな? それによっては考えてあげてもいいよ」
「んっと……おっぱい触りたい」
「こう?」
胸を押しつけてくる。
「あ、そっか……目を閉じてても触れるしな」
そこに手を差し入れて。
むにむに……
「ああん……もう。ご満足、頂けた?」
「まだまだ。それに……」
胸を揉みながら。
「それに……んっ、なに?」
「胸もまれて、気持ちよくなってる雅美の顔、見たい」
「それは、イヤだな」
「そっか……じゃあさ、胸が揺れてるところみたい」
「揺れてるところ?
 今蒼太が揉んでるじゃない?」
「うん、だから……雅美が身体を起こして、腰振ってさ」
ゴン!
「イヤ。絶対しない」
「そんなぁ……」
見る見ない以前に、雅美が腰を振ってくれないことには
こっちは何も出来ないわけで。
「気持ちよくなれないよ?」
「あたしは、こうしてるだけで、十分気持ちいいです」
「そっか。自分だけずるいな」
「む。蒼太は気持ちよくないの?
 あたしとこうしてても」
「いや、気持ちいいよ。だけど……」
抱きしめながら、雅美の奥深くの体温を感じながら。
「雅美が動いて、もっと熱くなるのを感じたいよ。
 それに……雅美の表情だって見たいんだよ。
 目を閉じたままじゃ……自分だけ気持ちいいみたいでさ」
「……うん。じゃあ目を開けてもいいよ」
やっと許しが出て、目を開ける。
目の前には、少し潤んだ表情の雅美がいて。
「気持ちいいんだね?」
「うん。蒼太と……深く繋がってるんだもん」
少しほっとして、またキスを交わす。

5の21

「それじゃさ……動いてよ、雅美」
揉んでる胸を、少し押す様にして、雅美の身体を起こす。
「えっ……ちょっと、そっちは許してないんだからね」
「でもさ、僕は下だから、何も出来ないよ?」
自分がする、と言った以上、責任は取ってもらわないといけない。
「え、えっと……この格好で動くの?」
「そう」
「結構難しくない? これで動くの」
ぺたん、と座っているから……
僕の時みたいに大きく腰を動かすのは難しいかもしれない。
「ウンコ座りすれば」
ゴン!
「それはヤ。
 って、下品とかそれ以前に恥ずかしすぎだよ、それ」
「そっか。結構いい眺めにな……」
ゴン!
どうやら、断固拒否の様だった。
「じゃあ、ゆっくりでいいから。上下に動いてよ」
「うん……」
雅美の身体を両手で支えて、少し動きやすい様にしてやる。
たぶん、すっぽ抜けするのを警戒して、
雅美はおずおずと自分の腰を持ち上げる。
そして、力を抜く様に。
ずん。
「……んっ、これ、結構大変だね」
「僕の苦労もご理解頂けたでしょうか?」
「でも、気持ち……いいんだよね?」
「うん。……っていうか、雅美がしてくれると、とても気持ちいい」
「えっ?」
雅美に動きを任せたまま……自分はその動作をゆっくり眺めていられるのだ。
自分の時は動くのに必死で、
せいぜい雅美の表情を注意するくらいしかできなかったのだが。
ゆっくり動いてもらっているためもあって。
雅美が、自分の膣の感覚に集中しながら、
それでいて、僕に気を遣いながら。
腰をゆっくり引いて、僕の黒い陰茎が
ぬっとりした黒い正体を雅美の膣口からゆっくり出現させる様も、
それが、引き戻され、びらびらを引き込みながら
雅美の奥深くに隠れていく様も、
腰をとん、と落とすときの雅美の微妙に表情をゆがめる様も、
その上下動にかすかに揺れる乳房も、
そして、摩擦とともに僕に与えられる愉悦も。
すべてをゆっくり、同時に、しかも丹念に味わうことが出来る。
「……」
「もっと、動いてよ」
たぶん、それは……雅美にとってはかなり恥ずかしいことだろう。
自分が必死に、余裕無く動いている間に、
相手は品定めする様に快楽をむさぼっている。
だけど、それでも断れないのは解っている。
「うん、動くね……んんっ……」
それに、その羞恥心が雅美自身を興奮させているのも確かで。
動くたびに、その繋がっている場所を注視するたびに。
その揺れる乳房に触れるたびに。
その表情を眺めるたびに。
雅美の膣内は熱くなって、陰茎を熱く熱くこすりあげていくのだ。
しかし、快楽もある程度蓄積すると……
どうしてもさらなる刺激が欲しくて。
「ううっ……雅美、気持ちいいよ。もっと……早く動いてよ」
「え……で、でも……」
雅美は膝をぺったり付けているので、速く動くには限界があった。
だけど、それは、膝を立てればいい。
「……」
「お願い、雅美」
「もう……、ずるいなぁ……」
根負けした様に、いや、もしかすると……
気持ちよくて、理性が溶けてしまったのかもしれない。
あんなにいやがっていたのに、いともたやすく膝を立てて。
「繋がってる所、よく見えるね」
ぺちっ!
不安定な体勢から、力ない抗議の拳が飛んでくる。
でも。
「ちゃんと、支えてね」
片手は手を繋いで。
片手は、そのお尻を支えてあげて。
恥ずかしい部分をさらけ出す様に開かれた太ももは、
そのクッションを利用して上下運動を開始する。
少し浅いつながりになったけど、
でもその分……雅美の腰がリズミカルに動き、
その軽やかな動きの分、
雅美の膣口は愛液を僕のカリによって掻き出されていた。
「んっ、はっ……ああっ、んっ……」
「辛くない?」
「ううん、平気。もう……痛くないから」
脚が痛くないかな?と思って聞いたんだけど。
でも、少し安心して。
手を繋いだままの共同作業を黙々と続けた。
くちゅっ、くちゅっ……
ぐちゅっ、ぐちゅっ……
そこは徐々に卑猥な音を発し、乳房は欲情をそそるほどに揺れ、
そして。
「んっ、ああっ……ねえ、気持ちいいかな、蒼太?」
「ああっ……んっ、気持ちいい、もう……イキそうっ……」
雅美がほほを染めながら、自分の作業に没頭するのを眺めつつ。
でも、自分の方も限界が近くてそんな余裕が無くて。
「雅美……さっ」
「んっ、ふっ……なに? んっ、蒼太っ……んっ……」
「イッたら、さ、抱きしめてよ」
「うん。んっ……じゃあ、言って?」
「今すぐ?」
「もう、んっ……そうじゃなくて
 『イキそう』って、教えてよ」
「あ、ああ……」
なんか、雅美の表情がにやけたのって……何でだろう?
「でもね、んっ、早く……イッてね?」
「なんで?」
「あたしも……ふっ、んっ、もう、膝がガクガクで……」
「疲れた?」
「そうじゃなくて……気持ちよくて」
そう耳元で囁かれて、ちんちんが熱くなったのを感じた。
「あ、やば……ううっ、雅美……」
「んっ、ねえ、そろそろ……なの?」
「ああっ、んっ……あああっ、でる、出るよ、雅美っ!!」
「ああっ、ああああんんっ!!」
すると、雅美の脚もぐらぐら揺れて。
その激しい刺激に……精液が尿道を駆け上がるのを感じて。
強い膣壁の摩擦を感じながら。
どくんっ!!
「ひぁっ……ああああっ!!」
沈み込んだ雅美の膣奥に精液が放たれる。
それに呼応して、歓喜するかの様に膣壁が痙攣して、
僕の敏感になった亀頭を激しく刺激する。
「んっ、ああ……蒼太っ、んっ、んっ……」
必死にしがみつく様に、抱きついて……それでも腰を揺すり続ける。
僕は、雅美の柔らかい身体を強く抱きしめながら……
多量の精液を、膣内にすべてはき出していた。

5の22

「はぁ、はぁ……」
どちらからともなくため息が漏れ、
そして、快楽が溜まるたびに、痙攣するように腰がびくっと震え、
それが相手の恥骨に当たり、
そんな動きを、感触を二人で感じ合う。
「ねえ、重い? 蒼太……」
「ううん、そんなこと無いよ。むしろ……」
おっぱいが気持ちいい、と言いかけて口をつぐむ。
「むしろ、何?」
「怒らない?」
「言わないと怒る」
「おっぱいが当たって気持ちいい」
「……ふふっ、そうなんだ」
でも、予想に反して、雅美は微笑むと……身体をぴったりくっつけてくる。
「あたしも、蒼太のごつごつした胸板を感じて……気持ちいいよ」
そして、どちらからともなく唇を重ねて……
「んっ、んふっ……ちゅむっ、んっ……あっ……」
精を吐き終えた僕のちんちんが力を失い、雅美の膣からこぼれ落ちると、
雅美は寂しそうな声を上げた。
「もっと、つながっていたかった?」
「うん、なんか……体の芯がぽっかり空いたみたいで、切ないよ」
だから、その分強く強く抱きしめ合う。
「僕も、もっと雅美を感じていたかったから……」
すると、雅美がまた意地の悪い笑みを見せて。
「何を、感じていたかったのかな?」
「え、えっと……」
さっきの仕返しだろうか?
「その……おっぱいとか」
「おっぱいは、今感じてるでしょ? ほれ」
「う……その……」
やっぱり改めて言うと、恥ずかしいというか、後ろめたいというか。
「雅美の、その……快感でとろけてるおまんことか」
「な、何よその言い方……」
「だって、気持ちよくなってるよね?」
手探りで、指で……僕の精液で蹂躙されたそこをまさぐる。
「あ、んっ……蒼太ぁっ……」
「もしかして、まだ痛いかな?」
「ううん、してて。気持ちいいから」
ちゅくっ、ちゅくっ……と精液をこぼしながら。
でも、指を柔らかく締め付けてくるのは……
やっぱり気持ちいいからだろうか?
「なあ、また……舐めてやろうか?」
「ううん、いい。
 ちょっと……疲れちゃったかな」
たぶん、身体を起こすのが億劫なけだるい疲労があるのだろう。
それは、僕も同じだった。
だから、身体を寄せ合ったまま、動かないで。
指で、雅美の柔肉を蹂躙し続ける。



(つづく)
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