絶倫少年(仮)・1


「で、まだなの? あんたたち」
友人のユリアが心配するのも無理なかった。

ライラが幼なじみのヒューイを意識しだしたのはもうずっと前。
ユリアが異性を意識しだしたのはそれよりずっと後なのに、
告白回数三回。
そして、今のラブラブな彼氏とはもう肉体関係も持っている。
「もう、この年になって男を知らないなんて……信じられないよね」
「そんなこと言ったって……」
ライラだってヒューイといい仲になりたい。
肉体関係とは言わないけど、せめて公認の仲になら。
だけど……
ヒューイは他に女の気配がない割には……自分にそうした話を振ってくることがない。
女に興味がないのだろうか?
だったら、焦って告白しても疎んじられるかもしれない。
「じゃ、さ……あたしが協力しようか?」
「え?」
「だから、あたしたちでヒューイを誘って。あたしが、問い詰めるの。正直な気持ち」
「そ、それは……」
「それなら、アタシが聞いたって嫌われるのはアタシだし。安全でしょ?」
強引な……お節介焼きのユリアに押し切られて。

ヒューイを呼んでパーティーを開く。
夜更けに、少しお酒を入れて……
「ねぇ、ヒューイ……」
「な、なんだよ?」
酒の勢いに任せて、恥ずかしいことを問いただそうというその姿勢は……
勢い余って誘惑しているようにも見える。
男のいるユリアだけあって、色目がうまいというか……
「ちょっと、ユリア……」
ライラもさすがに心配になってくる。
「ヒューイって、好きな彼女いないの?」
ストレートな質問に、二人は吹き出す。
「え、えっと……」
「ユリア、直球過ぎ」
しかし、黙りこくるヒューイに、ユリアは手応えを感じていた。
「ライラは黙ってて。ヒューイ。もし好きな人がいるなら……
 その子、あなたの告白を待ってると思わない?」
「それは、そう……なんだけどさ……」
ヒューイは押し黙る。
なぜなら……彼女の指摘はあまりに的を射ていたからだった。

ヒューイは好きな彼女がいる。
だけど、打ち明けられない。
そのそぶりを見せることも出来なかった。
彼女は可愛いから、男が寄ってくるかもしれない。
そんな焦りがありながら……
「だったら、直ぐ、告白しなくちゃ」
「すぐ?」
「そう。ここで」
「こ、ここでっ!?」
「それとも……今じゃ無理な子なのかな?その子は」
そう言ってる時点で、ライラ一択なのだが。
ヒューイにはそれでも、ユリアの話には乗れない。
「ごめん、そうじゃないんだけど……ダメなんだよ、今の僕じゃ」
「ふぅん……臆病なのね?」
ずい、とユリアがヒューイに迫る。
「え? あ……」
ちゅっ、
「ちょ、ちょっと、ユリアっ!」
いきなり、ユリアはヒューイの唇を奪う。
「ね、え、本当は……勇気が無いだけなんじゃないの?」
少し妖艶な笑みを浮かべて。
それに呑まれるヒューイ。
おたおたしながら……身動きできずにいるライラ。

「相手の子は待ってるよ。キスしてくれるのも……こうして……」
ユリアの指は、ヒューイの唇を撫で、
顎を撫で、
まっすぐ下に。
シャツを撫で、ボタンを器用に外しながら、
下へ、下へ。
「立派なものを持ってるんでしょう?男の子」
「お、ぉぃ……」
年下な訳でもないのに、呑まれて声が小さくなってしまう。
「恥ずかしいかな?初めて好きな女の子に見られるのは」
「違うんだ、ユリア……」
「ユリアっ! 私は……そんなことまで、望んでないからっ!」
「黙ってて。こういう事は、一度……体験すれば慣れるものよ」
ユリアが言った体験は、あくまで裸を見せ合うことだったのだが……
ベルトをすっと剥き、ズボンを半脱ぎにさせると……
「あっ……」
「ひっ!」
目を覆うライラと違って、ユリアの目の色がさっと変わる。

「ちょっ、ユリア……」
「可愛いね、赤く剥けちゃって。だけど……結構大きい」
大きい、だけではない。
その形、たたずまい……
少しまだ柔らかさがありそうで、でも、軽くぴくぴく震えるそれは……
それなりに凶暴な大きさにもかかわらず、
愛らしさに撫でてしまいたくなる雰囲気を醸し出していた。
「ふふっ、まだ……未経験なんだよね」
手で軽く撫でると、彼の凶悪なそれと違う、
手のひらに吸い付くような柔らかさがある。
だから、そっと、努めてそっとなでさすってあげると、
「ううっ、だめだ……やめようよ、ユリア……」
顎をあげて、抗議するヒューイがたまらなく可愛い。
「ええ、ヒューイ。やっぱり、ここまで来たら……しなくちゃ、だよね?」
ユリアは、腰を浮かせて、スカートをぱさ、と落とす。
「ゆ、ユリアッ!あなた……ディズルさんがいるのにっ!」
「一回くらいなら、何事も経験でしょ? ね、ヒューイ」
もう、その場の流れはユリアが握っていた。
いや、本当は……もう、彼女も操られていたのだが。

パンティを脚から抜き取ると、
「あっ……あはは、あたし、準備万端みたい」
ヒューイの愛撫は期待できないだろう、と少し痛い挿入を覚悟していたユリアだったが、
自分も驚くほど、そこはしとどに濡れている。
「ね、初めてだと……緊張するけど、簡単なことだから」
「ユリアっ……」
もう、ライラは止める気力を失っていた。
自分の思い人が、その初めてが奪われようとしている。
だけど、ユリアには思い人がいて、
だから、これはあくまで練習台なのだ。
でも、そう思って納得したわけではない。
ただ、ユリアの妖艶な姿に気圧されて。
そして……なぜか、ヒューイのたたずまいに近寄れないものを感じて。

ユリアの優しい指に誘導されて、ヒューイの赤い、大きなそれはすんなりと進入していった。
「あっ……」
その、柔らかい……力強さがない、と思っていたそれは、
ユリアの肉壺にぴったりと収まる。
吸い付くような感触。
それでいて……自分の身体の起伏に、しっとり絡みついて、心地よい刺激を与えてくれる。
「ああっ、いいよ、ヒューイ。あなた……自分のものを、もっと誇っていいわ」
ユリアはまだ、勘違いしていた。
ヒューイは別に自分の身体に自信がなかったわけではないのだ。
むしろ、
漠然としていた不安のようなものが、今まさに形になろうとしている。
くちゅっ……
「ああっ、すごいよ、ヒューイっ、あんっ、あっ……」
じっとしていられない。
自分が軽く上下に腰を振ると、その肉棒は自分の肉壁を……えぐるでなく。
柔らかく刺激して、でもじれったくて。
少しずつ、そう、少しずつ加速していたつもりだった。
だけど、それでは物足りなくて。
ずっ、ちゅっ、ぱんっ!ばんっ!
ずっ、ぱんっ!ばんっ!ぱんっばんっばんっばんばんばんばんばんばんばんばんばんばんばんばん!!
「あっ、あっ……ヒューイッ! いいわっ、すごい……なに、これっ!こんな、こんなっ!!」
気がつくと、いや……もう本人も没頭して気づくどころでなく、
激しく激しく激しく、腰を使っていた。
そんな刺激に初めてのヒューイが耐えられるわけもなく……
「うっ、あああっ! ユリアっ!!」
あえなく、ユリアの身体の奥深くに精を放っていた。

「ユリア……なんで、そんな……」
彼氏がいるのに、人の彼氏と身体を重ねて、あまつさえ身体の中に受精するなんて。
でも、それで終わらなかった。
「ああっ、すごい……なに、これ……っ!?」
ユリアも、射精して、終わると思っていた……ヒューイの肉棒は、
まだ熱さを保ったまま、むしろ……大きさを、固さを増していった。
「すごい、ヒューイっ……もっと、もっと気持ちよくしてっ!」
ユリアの腰使いは止まらない。
そして、その膣口からは……硬くなったヒューイの肉棒が消えては現れ、
自ら放った、白い粘液を掻き出して泡立てていく。
ぐちゅっ、ぐちゅっ……ぐちゅぐちゅぐちゅぐぐちちぐちぐちぐち……
湯気が立ち、熱して蒸発しそうなほど、
ユリアはもう夢中で……背中が倒れそうにしなっていて。
「もう、だめ……ああ、ヒューイッ、もっと突き上げてっ!!」
そういわれても、ヒューイとしては戸惑うだけで、
でもお構いなしに……
「ああっああああああああっ!!いいっ、もう……そこ、そこなのぉっ!!!」
反りあがったまま、腰ががくんがくん、とバウンドして、
その反動で上体がくらっ、と傾き……
ヒューイに抱きつくようにくずおれた。
「ユリア……大丈夫?」
ようやく終わった……そう思ったヒューイはそう声を掛ける。
しかし……
ぐじゅっ、じゅちゅっ……ずっ、ずっ……ばんっ!ばんっ!!ばんばんばんっ!!
「ぐっ……え、えええっ!?」
ユリアは、ヒューイの顔の前で、白目を剥いたまま、
口が半開きでヒューイの口へよだれを垂らしている。
だけど……ペニスには激しい抽送感。
「あひっ、ああっ……いいよ、らめ、もっろ、あふっ……ヒューイイイッ……」
そう……つぶやいて、かくっ、と首が落ちた。

「ユリア……ユリアっ!?」
ようやく、動きの収まったユリアを、心配そうにライラはのぞき込む。
だけど、ユリアの腰の動きは止まらない。
そこだけ……まるでどん欲な肉食獣が、獲物を食いちぎるような動きで。
その接合部からは相変わらず白い液が溢れかえっていた。
ただ、その中心に突き刺さる黒い柱が……
さっきまで幼さを残した赤かったはずのそれが、すっかり凶悪な姿に変貌して……
「ライラ……」
「……っ、いっ……いやぁっ!!」
幼なじみに……いや、思い人に助けを求めたその声を聞くまでもなく、
ユリアの尋常ではない快楽を求め尽くした表情と……
快楽に溶けかかった思い人の表情を確認して……
その事実を受け入れられなかったライラは、その場を一目散に駆けだしてしまっていた。
「ううっ、ライラっ……」
ヒューイはライラを追いかけたかった。
だけど……
「あふっ、ああ……いい、いいのおおおっ……あいつのより、すごくいいのおおおおっ!!」
ユリアに上に乗られ、腰を振られてしまっては。
組み伏せられた形の上、気持ちよさに腰に力が入らずに……
なすすべ無く、ライラの小さくなる後ろ姿を見守るしかなかった。

「ヒューイッ……すごい、止まらないよぉぉぉっ……」
ユリアは、絶頂に気を失っても、気を回復しても、
その腰の動きを止めなかった。
いや……明らかに、もうすでにその動きは彼女の意志を離れていた。
ヒューイの陰茎はその刺激に幾度となく精を放ち……
それでも力を失うことはなかった。
その、二人の睦み事が終わったのは……
もう、東の空が明ける頃。
ユリアの腰が力を失い……深く肉棒を受け入れたまま、衰弱して、
ヒューイの身体の上で完全に脱力したときだった。

「ううっ……」
ようやく、抽送から解放されたヒューイはユリアの腰を抱き上げた。
ちゅぽっ……
肉棒をはき出した膣口は、そのはち切れんばかりにため込んでいた精液を、こぽ、こぽ……と溢れさせる。
「ユリア……こんなになって……」
おそるおそる、恥丘の……恥骨のあたりを押してみると、
こぷ、こぷ……
と、後から後から、自分の精液が、生臭いにおいとともに溢れ出す。
「あふ、らめ……もう……ああんっ……」
ユリアは、そのかすかな刺激に、快楽を感じてもだえる。
しかし、もう身じろぐ力も残っていず、わずかに身を揺らすだけだった。
瀕死に追いやられるまで、抽送を繰り返したユリア。
ヒューイが初めて体験した性交は、
そんな恐怖と、強烈な快感を、その記憶に刻んだのだった。



(続く)
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