絶倫少年(仮)・4


「ふぅ……」
こうして、外に出るのは一週間ぶりだろうか?
ヒューイは買い出しに、街に出ていた。
家には自分を含めて四人いる。
しかも、次……いつ外出できるか解らない。
だから、多めに買い込まなければいけないわけで。
荷物の量に閉口しながら……でも、久しぶりの肉体労働はそれはそれで心地よかった。
「ふぅ……でも、一休みするか」
早く帰らなければ、いつ彼女たちが起き出すか判らない。
でも、少しくらいは大丈夫だろう。
街の外れの、オープンカフェで、軽く休憩を取る。

週末、カフェのテーブルにはカップルが溢れかえっていた。
「カップル、かぁ……」
親しげに会話する男女に、自分と……ライラを重ね合わせる。
でも、もう……
最後にライラと会話したのも、もう遠い昔のことのように感じる。
そして、もう……二度とそんな時は来ないのかもしれない。
なにせ、自分の生活は、恐ろしく異質なものに変貌してしまった。
「ねえ、ちょっと?」
そんなとき、彼に話しかける女性が。
「はい……なんでしょう?」
逆ナンにしても、あまりに年上……おそらく30代くらいだろうか?
何故か、サングラスをして、変装でもするように襟の深いコートを着ているが……
その奥からは気品と、既婚者独特の上品な色気が漂っていた。
「ここ、いいかしら?」
年上の、こんなに品が溢れる女性に、下手(したて)にものを頼まれてしまうと、どうにも断りようがない。
今までの経験から、少しイヤな予感がするものの、
ここは外だし、それに人目もある。
そんな安心感があって。
「え、ええ……どうぞ」
その判断がとんでもない誤りだと気づかずに、ヒューイは相席を許した。

「ここには、良く来るのかしら?」
「え、ええ……買い物の時には良く寄りますが」
「彼女と?」
ぶっ、と噴きだしてしまう。
「い、いえいえ……彼女なんて……いませんから」
そう、今のヒューイには、彼女はいない。
そう、呼べる人はいないのだ。
「ふぅん……でも、あなた、女泣かせよね?」
ぶっ、とまた噴きだしてしまう。
「え、ええっ? なんでそんなことを……」
「私はね、こう見えても……知らないことはないのよ?」
「……」
ただの上品なおばさんかと思ったけど……もしかして、探偵か何か?
そして、あの少女たちの失踪を調べているとか……!?
イヤな予感がして、背中を冷や汗がだくだくと流れていく。
「さて、あなたの家に案内して欲しいんだけど……」
「……」
「ダメかしら?」
断りたい、それは山々だったけど……
この人気の多い場所で、自分が誘拐犯とか大声で叫ばれたらどうしよう?
そう思うと……
「……わ、わかりました……」
残念ながら、断る、と言う選択肢は選べなかった。

「ねぇ~ん、ヒューイっ、どこ行ってたのぉっ!?」
玄関を開けると、リリスが早速絡んできた。
「もう、外出て探そうかと思ったよぉ」
裸のまま、女性が後ろにいるというのに、ヒューイの脚に股間をすりつける。
「……」
「あ、あはは……こ、これは、その……」
言い訳のしようがなかった。
この女性は、どうするんだろう?
僕を告発するのだろうか?
しかし、彼女はつかつか……とリリスに歩み寄ると。
「ん?」
どがっ!
「きゃああっ!!」
「えっ!?」
いきなりリリスを蹴りつけた。
「あ、あ……あのっ」
慌ててリリスをかばうヒューイ。
しかし、彼女はそんな反応に目をくれずに……
コートとサングラスを脱ぎ捨てた。
「えっ!?」
ヒューイは目を疑った。
そこに現れたのは……見間違うはずもない。
コートに隠されていたけど、周囲を圧倒する気品。
上品な顔立ち。
ヒューイも昔見ただけだけど忘れもしない。
彼女こそ……この国の皇后、リアンナであった。

「あ……ああっ……」
硬直して、かすかに残った理性が彼の頭を押し下げ、何とかその場にかしこまる。
「す、すみませんっ! 無礼を働いてしまってっ!」
「そんなことはどうでもいいの。それにしても……無様ね」
矛先をリリスに変え、事態を把握し切れていない彼女を一方的に罵る。
「人の旦那寝取って置いて、何? 今度は年端も行かない少年?
 で、なに溺れてるの?」
「う、うううっ……」
さすがにここまで罵倒されると、サキュバスのプライドがうずくのか、
ヒューイにまとわりつくのを忘れて、その場にうずくまる。
「リドルクは役立たずになっちゃうし。だから、この子……頂戴」
「……え?」
ヒューイは不意にリアンナに手を引かれる。
「あなた、私の夜の相手をしなさい。そうすれば、この事……不問にしましょう」
リアンナの提案に、ヒューイは嬉しいどころか……
背筋が凍る思いだった。
おそらく、断るという選択肢はないのだろう。
相手は一国の王妃なのだ。
しかも、最近噂の通り……リドルク国王が失踪、そして役立たずになっているというのなら、
彼女こそ、この国で実権を握っている……女王、ということになる。
逆らおうものなら、どんな処刑が待っているか解らない。
とはいえ、彼女とするなんて……
畏れ多すぎて、とても興奮とか、そんな気持ちになれない。

「あら、それとも……こんなおばさんとじゃ、出来ない?」
「そ、そそっそそそそそそんなことないです」
「だったら。ある意味……国王になったようなものよ?」
「……」
いきなり国王、と言われてもピンとこないのもある。
しかし、問題は……置いて行かれる彼女たちをどうするかという事だ。
「ごっ、ごめんなさい! 僕……面倒を見ないといけない女の子が」
「あと、二人いる」
「えっ……?」
「言ったでしょう? 何でも知ってるって。
 諜報機関使って、すべて調べたわ。あなたのこと」
「……」
「でも、関係ない。困るなら……処分すればいいだけのこと」
「えっ……」
リアンナは冷酷に言い放つ。
「性欲におぼれてるなら、売春宿に売り払ってもいいし。
 あるいは面倒なら処刑してもいい」
「……」
「あなたは私の相手をすればいいの。それ以外考える必要はない」
王妃は、言ったことは確実に実行に移すだろう。
そんな厳格さが、彼女の声色には含まれていた。
ヒューイは考えたけど、事態を良くする方法は何も思いつかない。
「じゃあ、せめて……
 今日一日はここで過ごして、いいですか?」
「そうね……」
少しでも、時間稼ぎをしたくて。
「だったら、まあ……この雌豚に見せつけながら愉しむのもいいかしら」
リアンナは、未だプライドを傷つけられたことから立ち直れないのか、
力なくうなだれるリリスを椅子に縛り付け……
「じゃあ、あなたが射精するまで。それまではここで付き合ってあげる」
そしう宣言して、自らも服を脱ぎ捨てた。

「……」
リアンナは三十をすでに回っていたが、
それでも肌には張りがあり……まるで二十前半と言っても通じるみずみずしさがあった。
そして、乳房はその威厳を示すようにつん、と上を向き……
股間の整ったアンダーヘアは、髪の毛と同じ、美しいブロンドであった。
「どう? あまり興奮なさらないかしら?」
それでいて、その仕草は……どこか若々しい少女のように恥じらいもあり、
ヒューイも興奮させられる。のだが……
「(でも、皇后陛下なんだよな……)」
さっきから物騒な話を聞かされているせいもあって、緊張が解けない。
だいたい……自分が射精してしまえば、
みんな……女の子たちは処刑されてしまうかもしれないのだ。

「さて、じゃあ……お口で愉しんでみようかしら」
「ううっ……ヒューイのチンポっ……」
椅子に縛られ、もがきながら……ヒューイのペニスを食い入るように見つめるリリスの前で。
リアンナはヒューイの亀頭に舌をつけた。
「うっ……うううっ……」
「あら、もう感じてるのかしら?」
緊張感があるとはいえ、
王妃に自分のちんこをしゃぶらせるのは……これ以上ない背徳感のある行為だった。
いつもなら、道ばたに傅き、まともに目を合わせることも出来ない相手に……
「んふっ、じゅるっ……んーっ、ろうかしら、この辺とか?」
上目遣いでチンチンをしゃぶられる感覚と言ったら。
この国で一番偉い身分になったような、
この世で一番の大罪を犯してしまったような、
一生の運を使い果たしてしまったような、
もうなにやらわからない感覚に、ただ訳もわからず膝が笑いそうになる。
「ふふ~っ、いっふぁら、おひまいよ?」
「~~っ!!」
そう、イけばおしまい。
三人の少女のために、ヒューイはイクことは許されないのだ。

「ふぅ、でも……久々のフェラチオに、ちょっと疲れたわね……」
リアンナは口を離し、今度は胸に手を掛ける。
「だったら、今度はこれ。なかなかいい形でしょ?」
リアンナの乳房は、ちょうどロケット型、と言った風貌で、
少し先端が上向きにつんとしている。
張りがあり、適度な谷間の間隔があり……
確かに、はさみ心地は良さそうであった。
「来なさい。優しく……挟んで上げるから」
吸い寄せられるように、リアンナの谷間にヒューイは腰を埋没させる。
胸元にペニスをあてがうと、
リアンナは双丘を両手で寄せて、それを埋没させた。
「うっ……あっ……」
ヴァギナとはまた違う、新鮮な埋没感。
そして、ぐっと腰を沈めると、亀頭が顔を出し……
「ふふっ、舐めてあげる」
気品のあるうなじを見せながら、リアンナはうつむくように、舌を胸元へ……
その、顔を覗かせている亀頭に延ばす。
ちゅろっ……
「うあっ……はぁ、はぁ……」
気持ちいい。
罪悪感が少し麻痺してきて、
興奮のせいで射精感がさっきから押し寄せては、何とかこらえる状態が続いている。
でも、イけば終わり。
だから、必死に……それこそ爪を自分の肌に食い込ませて必死に耐える。
「でも、可愛いわね……さっきからイキたくてぴくぴく。
 こんなので、サキュバスが狂っちゃうなんて」
不敵にほほえんで、リリスを見やる。
「サキュバスって、実は、見境無いだけなのかしら」
「ううっ……」
リアンナは、まだそのペニスの正体を知らない。
だから、大胆に……その亀頭をれろれろと、容赦なく責め立てていく。

「んーっ、やっぱり、私も愉しもうかしら」
「……っ!」
ヒューイの額に冷や汗が流れる。
もう、パイズリでも、かなりイキそうなのだ。
このまま、挿入したら……どれくらい持つのだろう?
「座りなさい」
「えっ……」
そのまま、言うことを聞いてはダメだ……そんな気持ちが彼を硬直させる。
「そこに、座りなさい。ヒューイ」
しかし、彼女の威圧感のある命令に背けずに、
半ば力が抜けるように、その場に座り込む。
「ふふ、いい子ね。これから……いっぱいかわいがってあげるからω」
リアンナの、綺麗な股間が……ヒューイの前に立ちはだかり……
「これから、ここに……おまんこに、入れてあげるからね」
「……」
皇后陛下、リアンナのおまんこ。
見ているだけで、もう射精しそうなほどに興奮してしまうのに。
それを軽く指で広げ。
そこには美しい……乳白色の液体がたたえられ、
少し甘い様な……乳製品めいた香りがする。
脳がしびれる様な感触になって、思わず舌が伸びそうになり……
「ふふ、くすぐったいな……あなたの鼻息」
それが触れるか触れないかで、彼女の腰はひらりと躱す。

「あ、あうっ……」
「ほら、落ち着いて」
彼女は、軽く膝を折って下に降りていき、
亀頭にとん、と軽く触れる。
「う、あっ……」
少し、先走って射精しそうになる。
そのとどめきれなかった雫が鈴口を濡らし、
それと愛液がふれあって……
ぬぷ。
とゆっくり、可憐な小陰唇がめくれあがって、亀頭を迎え入れていく。
「あ、ああっ……」
「どうかしら、女王のおまんこは? 気持ちいい?
 それとも……緊張して感じないかしら?」
さすがにもう、緊張は通り越していた。
背徳感を感じる度に、ペニスが加速度的に熱くなってしまって。
もう、一瞬でも息を抜けば、膣奥に勢いよく射精してしまいそうだった。

「ふふ、いいのよ?イッて……あの淫乱小娘の前で、無様にイキなさい?」
しかし、リアンナとは避妊も何もしていないのだ。
このまま射精するということは……
「妊娠させるのが心配?」
まるで思考を読んだようにリアンナは微笑む。
あたりまえだ。
リアンナとセックスしてる時点でとっくに責任感を放棄しているけど、
もし万一、万が一にも彼女を孕ませてしまったら……
「わたしを見事に孕ませたら、子供は、晴れてこの国の跡取りになるのよ?」
「……」
それは、素直に取れば、身に余る……というか、この国においてはこれ以上ない名誉なことなのだろう。
しかし、あまりに突飛すぎて、とてもとても喜ぶなんてできない。
でも……
リアンナの美しい下腹部を見つめていると、その下にあるはずの子宮が透けて見えてしまいそうで。
そこに、自分の熱い子種が注ぎ込まれて彼女を孕ませてしまう……なんて想像してしまうと。
背徳感と同時に彼女を、そしてこの世界を、支配する感覚がヒューイを襲い……
背筋をゾクゾクとした快楽が駆け抜けていく。
そんなヒューイを細い眼差しで見つめながら、
リアンナは満足げに、腰をゆっくり持ち上げる。
「ほら、どう? 私のおまんこから……見て、こんな嫌らしいおちんちん」
「……」
ブロンドの美しいヘアーの間から、自分の赤黒い、ぬらぬらした肉棒が姿を現す。
そんな情景を見ているだけで、もう、我慢の限界だった。
「ほら、もう一回……」
ずんっ!
リアンナが腰を打ち付けたときに、とうとう……
どくんっ!! どくっ、どくんっ!!
ヒューイは、その中に、熱い精液を迸らせていた。

「ううっ……」
激しい快楽、そして……敗北感。
それでもリアンナは容赦なく抽送を繰り返す。
「ああっ、陛下……リアンナ様……」
「リアンナって呼びなさい、ほら」
「リアンナ……」
三人の少女に対する罪悪感、後悔の念も……
繰り返される快楽の前に、徐々にどうでも良くなって……
半ば自棄っぱちに、ヒューイはリアンナの膣めがけて激しく抽送する。
「ああん、いいわヒューイっ!!」
射精が終わっても、ヒューイの陰茎は衰えず、むしろ固さを増して……
「リアンナ……いいの? 続けて」
「もう、まだ硬いじゃない! もっと、気持ちよくしてっ!!」
膣が、ようやっと気持ちよくなってきたリアンナの膣が、
ヒューイのペニスを解放することをよしとしなかった。
リアンナは、身体を回して、リリスに向き合うように……ヒューイに背中を預ける。
「突いて、めちゃめちゃにして、ヒューイっ!」
「リアンナっ!!」
王妃を呼び捨てにする罪悪感に快楽を見いだし、
ヒューイは彼女の名前を連呼しながら腰を突き立てる。

「ああっ、何て良いの、このペ二スっ!」
夢中で、腰を振るリアンナ。
すると、向き合ったリリスがほほえむのが解った。
「……何? 雌豚っ」
「ふふっ、あなたも……仲間入りね、女王リアンナ」
「なっ……」
リアンナは、この時はまだ気づいていなかった。
自分の性感の高まりが……ヒューイの肉棒の虜になる一歩に過ぎないことに。
「何を言ってるの? んっ……彼はもうイッたんだから、はぁ、あなたの処刑は、決定よ」
「そう? だったら……もうやめて、あたしを処刑してみたら」
「ええ、もう少し……もう少しでイけるから、そうしたら……」
ヒューイの肉棒は硬く滾り、リアンナを絶頂の寸でまで追い詰めていた。
「ヒューイっ! もっと突きなさいっ!! ああっ、も、もうっ……」
「リアンナ、僕も……いくよっ、だすよっ!!」
「ああんっ!! いっぱい出してっ!!
 そしたら、みんな処刑して……私だけのものよっ! ヒューイっ!!」
「うっ……わ、うわああああっ!!」
その言葉の恐怖感に身震いしながら……ヒューイは絶頂に体を戦慄かせた。
どくっ!! どくどくどくどくっ!!
「んひゃあああっ!! 子宮に、子宮にぃっ!! 届いてるのぉおおおおっ!!」
もう、上品さとか関係ない嬌声で……
リアンナは絶頂に達し、リリスにだらしない顔を見せながら、その場に突っ伏した。

「はぁ、はぁ……」
ヒューイと、リリスの顔が合う。
「ごめん、リリス。僕……我慢できなくて、二回も」
「そうよ。アタシ、ずっと我慢させられてるのに……」
悲壮感漂うヒューイ。
でも、リリスはしれっとした表情だった。
快楽に狂ってるから、死の恐怖がないのだろうか?
「リリス……」
あるいは、責任を感じさせまい……そう思ってはぐらかせているのだろうか?
そんな気遣いをする淫魔ではないことは知っているはずなのに、そう考えてしまう。
「ねえ、ヒューイ。この女の『処刑』とか、真に受けてるの?」
「えっ……」
「賭けてもいいわ。このおばさん、今日は帰れないから。っていうか……そうね」
いたずらっぽくほほえんで。
「ヒューイ、あんた、そのちんぽでこの国を滅ぼすわね」
「え……えええっ!?」
すると、リアンナが、身じろぐ。
「リアンナ……」
「ヒューイっ……すごいわ、とても……気持ちいい……」
少し惚けた表情で、そう訴える。
「あ、あの……」
「まだ、硬いわね……あなたの」
「う、うん……」
「もっと、いっぱい突いて欲しいな……」
「……」
もう二回射精して……リアンナの膣はヒューイの精液で満たされていたけど……
それでも彼女はたどたどしく腰を上下する。

「ねえ、リアンナ」
「……なによ」
リリスが、からかうように話しかける。
「そろそろ抜かないの? イッたじゃない」
「もう少し。まだ気持ちいいから」
「ふぅん……後が支えてるんだけどな」
「あなたは処刑だから心配ないでしょ?」
「処刑ねぇ……そんな惚けた顔で言われても、説得力無いな?」
「えっ……?」
本人は気づいていないみたいだけど……
リアンナはもう、よだれで、顔がぐちゃぐちゃになっていた。
「もう、イキそうでしょ? 乳首がつんと立ってる」
「なっ……」
そう。
リアンナは……もう、全身が歓喜に震えだしていた。
「(す、すごい……わたし……こんなにまで……!?)」
しかし、まだ、理性は辛うじてつなぎ止められている。
そして、その状態が危険なことも。
そして、たとえ一旦やめたとしても、まだ続きは出来ることも。
それを判断できるだけの冷静さがまだ残っていた。

「……ありがとう、リリスとやら。
 もう少しで……おまえを処刑できなくなるところだったようね」
「……え?」
リリスの額に汗が流れる。
どうやら、調子に乗って挑発しすぎたようだ。
彼女としては、それで性感を高めて、とっととイッてしまって欲しかったのだが。
逆効果だったらしい。
「ちょ、ちょっと……待って?」
「もう、ヒューイはイッたんだから、おしまい」
「い、いやいや……おまんこ、感じてるんでしょ?」
「うん、ちょっと離れがたい……快楽だわ」
リリスは計算違いをしていた。
仮にも彼女は一国の女王。
普通の人間――ファナやユリア――と違い、簡単には理性が折れないのだ。
もう少し、快楽の正体を隠しておくべきだったのだ。
ぬぽ、
ヒューイのペニスがリアンナのヴァギナから抜き取られ、
放たれた精液がこぼれ、つ……と亀頭にたれる。
「だめ、あたし……死にたくないっ!
 ヒューイの、ヒューイのペニスが欲しいんだからっ!!」
リリスは、かろうじて……戒められた彼女に出来る抵抗、
すなわち、リアンナに向けて、性感の気を放つ。
しかし、不意を突くならともかく、
ヒューイのペニスの誘惑に抵抗している彼女には、ほとんど効き目はなかった。
「そんな……」
「ふふっ、だ~め。このチンポは私のもの。
 人の旦那を寝取るような淫乱なサキュバスにはもったいないわ」
勝ち誇るように、そう宣言する。
「ううっ、ヒューイの、ヒューイのペニスぅ……」
こらえていたヒューイへの欲求が噴きだし、
死の恐怖とともに、リリスの理性を蝕んでいく。
「ふふっ、人間の男に夢中になるなんて、屈辱でしょう?
 だから、私が解放してあげる」

しかし、この時。
リアンナは二つ、過ちを犯していた。
この家に、もう二人、
ヒューイに夢中になった雌がいることを忘れていたこと。
そして、ヒューイから離れなかったこと。
ちゅろっ……
「きゃっ!! な、なにっ!?」
油断していたリアンナの乳首に、舌が絡みつく。
「ん~っ、勃起した乳首……可愛いっ……」
ヒューイのペニスを求めて起き出してきたユリアが、リアンナの胸に見ほれ、しゃぶりつく。
「いいなぁ、綺麗なおっぱい……」
「なっ……無礼なっ! 私を誰だと思って……」
彼女は、威厳を示さんとそう一喝しようとした。
しかし、ユリアの耳には入らない。
そして、もう一人。
「ほら、ずぶ~~~~~~~~~~っていっちゃいましょω」
ファナが、リアンナの豊満な腰に飛びつき。
ずぶ~~~~~~~~~~っ!!
「きゃ……ああああああああああああああああっ!!」
せっかく理性が拒んだそのペニスを、
膣奥深くに……再度迎え入れてしまっていた。

「は、はぁ……はぁ、何てことを……」
リアンナは、再度、その快楽をふりほどくために……立ち上がろうと試みる。
しかし、ファナが絡みつき、
ユリアの舌が乳首をなめ回す快楽に集中が途切れ……
そして。
「あーっ、ここ、こんなにぷくってω」
ファナが、陰毛からはみ出さんばかりに勃起したクリトリスを見つけ、
容赦なく、直接指でこね回す。
「ひっ……ひぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!」
敏感すぎるそこは、リアンナの脳髄に痛みを訴え……
しかし、次の瞬間には快楽になっていた。
「だめ、ら……らめっ! やめて……っ!!」
勝利宣言したはずの、リリスの前で……自分が惨めに乱れていく。
「(そんなことは、決して認められない……っ!!)」
彼女の理性の壁は、さっきより増して高く、強固になっていたはずだった。
しかし、性感帯を同時にせめられ……
ずんっ!!
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」
声にならない悲鳴。
身体をはち切れさせるほどの快楽の奔流……
ぶちっ……!!
リアンナは何かが切れる音を聞き……
次の瞬間には、エビ反ったまま、
リリスの前で、リリスにめがけて、恥ずかしい液体をじょぼじょぼとはき出していた。

「ねえ……ヒューイ。この女にお仕置きしていいよね?」
ファナに戒めをほどかせ、リリスはリアンナの前に立っていた。
もっとも、
「あふっ、いいっ……このチンポ、私の……未来永劫私のだからあああっ!!
 私のマンコ、独り占めにしていいからあああっ!!」
リアンナは精液を零しながら、夢中で腰を振っていたが。
「ね、ねぇ……そういっても、リアンナは皇后様なんだからさ……」
「ふうん、ヒューイ、王妃を呼び捨てなんて偉くなったね?」
「そ、それは……そういう命令だし……」
本当は、呼び捨ても、そもそも……
こうしてペニスを突き立てていることも、まだ抵抗があるのだ。
でも、それだけに……それを犯すことは激しい愉悦になってしまうわけで。
「ふうん。でもね」
リリスは、これ以上ない残忍な表情で。
「アタシは人間じゃないから、女王とか関係ないし。
 ヒューイのチンポはあたしたちみんなのものだし。
 それに……」
リアンナに手を掛ける。
ずぽっ!!
「ひあああっ!! いやぁんっ! ちんぽ、ヒューイのチンポおおおっ!!」
「アタシはずっとお預けされてたの。同じ気持ち、味わってみましょうねω」
少しふらつく足取りで、リアンナを椅子に運び、縛り付ける。
「いやっ、いや……いやああああっ!!」
「耐えられるかな? あたしたちが満足するまで、そこで見物」
リアンナは、言葉を理解するほどには理性が残っているらしい。
その言葉を聞いて、音を立てて表情から血の気が引いていく。
「いや、いや……いやあああああっ!!」
その顔を見て、満足げに舌なめずりして。
「ヒューイ、今までお預けにしてたぶん……」
ファナも顔を上げる。
「私たちを……かわいがってねω」

「はひっ、はあ、はあ……」
どうして、こんな事になっているのだろう?
どこで何を間違えたのだろうか?
リアンナは、脚を開かれたまま……
股間をヒューイにさらしたままの格好で椅子に縛られていた。
カーテンの隙間から見える外はいつの間にか日が沈み、
いや……もう、どれくらい夜が更けたのだろう?
でも、時間経過を考えると、気が狂いそうだった。
「うっ、うっ……ううううっ……」
必死に暴れたものの、腕には縄が食い込むだけで、うっすら血もにじんでいる。
リリスは、手早く縛ったくせに、抜け目なく彼女を椅子に固定していた。
そして。
「あふっ……あああああああああああああっ!!」
ユリアが、髪を振り乱し、三度目の絶頂に気を失うところだった。
横には、さっき気をやったファナが気を失い……
「ふう、じゃあ……アタシにも、入れてω」
ヒューイの指を膣で味わっていたリリスが、リアンナに見せつけるように、
「ふふ……おいしいヒューイのチンポ、いれるねぇ?」
よく見えるように脚を広げてまたぐと、ゆっくりと……
本当にミリ単位でゆっくりと、腰を沈めていく。

「……」
その瞬間は、自分の疼くおまんこを忘れて、見入ってしまう。
「入れたい、入れられたい……」
そもそも、あのチンポは自分のものだったのに、何で……あの淫乱娘の中にっ!!
「ああっ……ヒューイ、いいよおっ!!」
ぐちゃっ、ぐちゃっ!!
さっき、さんざん膣内にはき出された精液が、また掻き出されていく。
それが、彼女の性感帯に媚薬効果を発揮して、彼女を急速に追い詰めていくのが解る。
もう、想像するだけで膣壁がぎゅうぎゅう痙攣して、気持ちよくなってしまうのに。
自分のまんこには刺激が与えられない。
この空虚さ。
何でも与えられる、何でも望むものが手に入る彼女には……これ以上ない苦痛だった。
「はぁ、はぁ……欲しいのっ、おちんぽっ!!」
喉が枯れんばかりに叫ぶけど、
それは……リリスの性感を高めるスパイスにしかなっていなかった。
「ふふっ、どう……じれったくていいでしょう?
 ははっ、あー気持ちいい、ヒューイの、もう……追い詰められちゃうっω」
のけぞって、上下逆さまの顔が、リアンナに状況説明をするからたまらない。
せめて、せめて自分で慰めたいのに。
いや、クリトリスを椅子にこすりつけるだけでもいい。
いやいや、それこそ……微風がクリトリスを撫でるだけでもいける。
ご飯(アクメ)三杯おかわりできるのに……
何もない。
「あふ、あふっ……ああっ、あへっ、いいのぉ、いっひゃうっ!!」
リリスは直ぐに理性が消失し……白目を剥いて絶頂する。
手足が痙攣して……もう、その状況だけで、どんな快楽か想像も付くのに。
リリスが動かなくなるのを確認すると、ファナがそれを優しく抱き起こす。
「リリス……意地悪ね」
そういうファナも、十分残酷だった。

まだ精液を零す膣口に気をして……それを吸い上げる。
ちゅるるるっ……
「あひっ、ひぐっ……」
気を失ったはずのリリスが、ひく、ひく……と痙攣する。
ファナはそうすることが……リリスも、ヒューイも、
そして自分自身興奮することを知っていた。
そして、残酷なまでに……
「あぐうううっ!! わたしも、私も舐めなさいっ!!」
リアンナの性感をも扇情していた。
「ふふっ、皇后様も……反省が足りないわね。
 私たちを殺そうとして……おこぼれに預かろうなんて」
ファナがちろっと舌を出す。
その、少し白く染まった舌がこの上なく羨ましい。
その、白い液が。
それこそ……今まで自分が手にした財産をなげうってでも手に入れたいくらい。
いや、……そうと言われれば、今の彼女は迷わずそうしただろう。
「ううっ、うううううっ……」
もう、泣こうがわめこうが……彼女の行き場のない快楽はやむこともなく……
「いいよ、ヒューイ、おちんぽが……私の気持ちいい場所、えぐってるの……」
少し上品に、ファナは腰を使い始めた。

「……ぐ、うぐっ……うううっ……」
あれからどれくらい経っただろう……
もう、窓の外を確認する気力すらなくなっていた。
というか、行為を見つめていると気が高まるので目をふさいでいた。
すると、聴覚に神経が集中してしまって……
彼女たちの嬌声を聞くとさらに気が高まってしまい、
耳をふさぎたかったが、それもできず……
残ったかすかな理性が、耳の感覚を遮断しようとするが、
今度は臭いが、それを思うようにさせてくれなかった。
「(ううっ、せめて、ひと撫ででもしてくれればいいのに……)」
本当に、憎いくらいに……リリスはいいところで彼女を拘束していた。
あと、ほんの数ミリの快楽でこの地獄から解放されるのに。
もう少し手前なら……こんなに快楽が盛り上がることもなかったのに。
もう少し戒めが緩かったら、脱出できるのに。
いや、せめて……クリトリスを刺激していけたのに。
体力が奪われ、それでも快楽の欲求はやむことが無く、
彼女は眠りに逃げ込むことすら出来なかった。
そんな彼女に、不意に……触れる感触があった。
「あっ……」
あの忌々しい三人は、床に転がり……
彼女の腕に触れていたのは、心配そうな表情のヒューイだった。
それを確認した瞬間、安堵と感動と充足と嫉妬と……
なんかいろんなものがどっと心の中に流れ込んで。
次の瞬間、失禁しながら……彼女は気を失っていた。

「ん、あっ……」
心地よい余韻、身体を包む暖かな感触に目覚めると……
リアンナは、ヒューイに抱きしめられていた。
「大丈夫ですか、リアンナ。腕、こんなにして……」
「う、うん……」
「リリスもひどいなぁ……」
目が覚めると、猛烈に股間に性欲が走る。
彼女は満ち足りた感触を味わっていた。
ただ一つ、欠けているものを除いて。
「ヒューイっ……あのね」
身体をくるりと回し、身体をこすり合わせるように重ねる。
「んっ……リアンナ……」
「優しくしてくれるのは嬉しいけど……何で入れてくれないかな?」
彼女の下腹部に触れているそれは、しとどに白い液にまみれていたが……
まだ、元気な硬直を保ったままであった。
彼女は指で触れることなく、それに自分の割れ目をこすり合わせ、
それを難なく、自分の膣口の中に迎え入れていた。

待ち望んだ快楽。
さっき感じたとおり、ヒューイのペニスはぴったりと彼女の膣壁にフィットして、
こする度に彼女のGスポットに快楽を……
いや、膣面全体、膣奥、子宮口、ポルチオ……余すところ無く、快楽を植え付けていく。
それは、もう……さっき以上のものだった。
「はぁ、はあ……ああんっ、だめ、すぐ……いっちゃ、いっちゃうっ……」
体力を失いかけていた彼女は、すぐに快楽に追い詰められる。
しかし、それは……それだけが理由ではなかった。
ヒューイが足を肩に掛け、屈曲の体位で……深く突き入れると。
「あっ……きゃああああっ!!」
降りてきた子宮が下腹部全体を痙攣させて……悦びを身体全体に表現しながら、
リアンナは壮絶に絶頂した。

「あっ……ああん、そんな……」
しかし、ヒューイのペニスは全く衰えない。
いつの間にか、リアンナは四つん這いにされ、獣のように腰を振らされていた。
「ひどい、こんな格好でなんて……」
「ごめん、リアンナ。でも、リアンナの尻が、とても綺麗で……」
ヒューイが尻を撫でながら褒める。
ただ、触れるだけで、リアンナの尻たぶが熱く歓喜するのが解る。
リアンナは旦那である国王とするときは、たいてい正常位か騎乗位であった。
だから、この新鮮な体位は……彼女の興味と、屈辱感を同時に刺激した。
「(すごい……卑猥ね、この格好……)」
疲れから、たれ下げた頭には、胸の谷間越しに、自分の嫌らしい割れ目が。
白い雫を垂らす割れ目に、ヒューイの赤黒いたくましいものが前後するのが見えた。
でも、ヒューイの顔は見えない。
こうして、その抽送の様を見ていると、
まるで機械のようなたくましいものに犯されている錯覚に陥り……
「(このまま、イカされ続けるのかしら……)」
そんなことを考えてしまう。
そして、残念ながら……いや、期待通り、それは現実になってしまうのだが。

「だめ、そんな激しく……おまんこを突かないでっ!」
「でも、リアンナのここ、熱くて……止まらないよっ!!」
ヒューイは少年らしく可愛い反応をする。
それが愛しくてたまらない。
なのに、彼の激しいそれは、自分を追い詰めて、理性を壊して、めちゃめちゃにして……
まだ飽き足らない。
「リアンナ、イクよ……出る、出ちゃうっ!!」
「だめっ、もう……イキそうなのにっ!! これ以上出さないでっ!!」
リアンナは知っていた。
彼の精液が自分の理性を溶かしてしまうことを。
彼女がイくわずか手前で、ヒューイは彼女の膣を精液で満たしていく。
なのに、リアンナの膣はそれを歓喜して締め付け、
子宮口はちゅるちゅるとその精液をすすり、
子宮を満たして……腹の中を熱く溶かしていく。
「あうっ……ぐぅ……ひゃああっ、だめ、おなかが、
 精液いっぱいのおなかが、踊って……だめぇぇぇっ!!」
ヒューイのペニスの鈴口をきゅううっ、と吸い上げる自分の膣ポンプの吸引を感じながら、
リアンナはもう数え切れない回数の絶頂を、また一つ重ねた。

窓から差し込む光は、いつの間にか赤みがかり……
「リアンナ、可愛い……ちゅむっ……」
彼女は、リリスとキスをしていた。
リアンナの体力はもうとうに底を突き、身体はベッドに埋まるくらいに沈み込んでいたが……
彼女の尻だけは突き上がり、ヒューイの突き上げを受け止めていた。
「(気持ちいい……気持ちいいのぉ……)」
絶頂しても、もう叫ぶ気力もない。
泥のような意識の中、それでも、ヒューイの熱いものを受け止め、
彼女の膣は全身に悲鳴のような快楽を叫び続ける。
ぐちゃ、ぐちゃ……
膣の締め付けは少し怠惰になり、ぼたぼたと精液を零し続ける。
子宮も膨らみ、少し下腹部をぽっこりふくらせている気さえする。
それでも、まだ、彼女の膣は精液を吸い上げようともがくのをやめない。
「(これが、本当の……快楽?)」
彼女自身の意志も、体力の限界も超えて、精液をすすり上げ快楽を謳歌し続ける。
それは、怖いことでもあったが……
「(いいや、気持ちいいからω)」
リリスの心地よい唇を受け入れながら、
彼女は自分に課せられた境遇を、心から受け入れつつあった。

(続く)
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